美作署特殊詐欺事件想定防犯訓練

行政・公共
         

 美作署は27日、特殊詐欺事件を想定した防犯訓練をタクシー会社と連携して市内で実施し、発生時の適切な対応を確認した。
 刑事課、生活安全課、地域課の署員、英田交通(同市栄町)の社員を含め10人が参加。管内でアポ電による預貯金詐欺が相次ぎ、高齢者からキャッシュカードをだまし取った詐欺グループの受け子がタクシーに乗車して逃走を図るという想定。
 情報提供を受けていたタクシー運転手が、美作アリーナ(中山)付近で挙動不審な男(署員)を乗せてJR林野駅(栄町)に向かっていることを相手に悟られぬ暗号で自社に連絡した。同社からの通報を受けた署員数人が駅に到着した犯人を問い詰め、手荷物の中に他人名義のキャッシュカードを複数所持していたため、署に任意同行した。
 参加した同社運転手の神原博さん(63)は「被害を減らせるよう不審に思うことがあったら連絡し、犯人逮捕につながるよう協力していく」と話した。
 村山充司生活安全課長は「署員は不審な点をねばり強く追及できていた。訓練を通してタクシー会社や住民の意識を高揚するとともに、犯人の徹底検挙に努めたい」としている。
 今年の県下の特殊詐欺被害は8月末現在、86件(昨年同期比19件増)で被害総額約2億1900万円(同1億3500万円減)に上り、同署管内では被害は発生していない。

詐欺グループの受け子役に職務質問し、手荷物を調べる美作署員


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