美咲町議会と美作大学・同大学短期大学部=岡山県津山市=は31日、福祉向上や人材育成などを目的とした「SDGs(持続可能な開発目標)パートナーシップ包括協定」を締結した。同町が学生たちに研修・実習場所などを提供し、町が抱えている課題の解決に取り組む。
内容は▽SDGs達成に向け、意見を交換したり、活動を支援したりする▽地域の持続可能な発展を図り、調査研究を行い、政策を決めていく▽大学の教育、研究活動を充実させる―など。
町議会が昨年、同大社会福祉学科の学生たちを招き、社会問題となっている「ヤングケアラー」「ダブルケア」について研修会を開いたのをきっかけに、「大学が持っている知識、若者たちの提案や意見を取り入れたい」と持ちかけた。
調印式が北園町の美作学園創立100周年記念館で行われ、松島啓議長と鵜﨑実学長が協定書に署名をし、交わした。松島議長は「少子高齢化、人口減少などさまざまな課題を抱えている。力を借りながら頑張っていきたい」、鵜﨑学長は「研究や学びが社会や地域のために生かされることこそ、大学が存在する理由」と話した。