久米南町上二ケの横山茂樹さん(71)の個展が、美咲町書副の柵原図書館で開かれている。県北の沿道や里山の風景、重厚感のある金属、生き生きとした花などを描いた意欲作が来館者の目を楽しませている。15日まで。
横山さんは、屋外広告看板制作会社・ヨコヤマ工芸の代表を務めるかたわら、積極的に絵画制作にも取り組んでいる。今まで美作地域の寺を中心に作品を発表していたが、今回は水彩連盟(本社・東京都)の入選作品をはじめ、さまざまなモチーフの水彩画、アクリル画、スケッチ計32点を展示。
このうち風景画は、紅葉が美しい奥津渓、奇妙な形の石灰岩が並ぶ真庭市神代の「龍宮岩」付近の川辺、山にかかる靄(もや)と朝日が印象的な早朝の美作市湯郷地域などを描いている。絵の具をにじませたり塩をまぶしたりするなど、多彩な技法を用いた柔らかいタッチとみずみずしく淡い色彩が目を引く。
小林澄枝さん(74)=美咲町百々=は「どこか優しさと懐かしさを覚え、眺めていると落ち着く」と話した。
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多彩な技法を用いて描かれた横山さんの意欲作が並ぶ会場
美咲町書副の柵原図書館 横山さんの個展