美咲町の観光地域づくり法人(DMO)の活動拠点となる施設「ミサキアエル」が10日、同町原田の空き店舗を活用してオープンした。運営は美咲物産が行い、県内外の起業家と町民らが集う場所として新たなビジネスの創出や観光促進を図る。
施設は商店だった建物の1階一部(約70平方㍍)を改修し、会議やワークショップができるスペース、キッチンを設けた。リモートワークや講習の際に使う86インチ大型ディスプレイ、コピー機、本棚などを完備し、さまざまな企画や事業を展開できるようにしている。
人口減少や農業の担い手不足といった課題解決と持続可能な地域づくりを目的に事業を立ち上げる「ローカルベンチャー」を呼び込み、支援を行う。
起業家と町民たちをつなげる役割を担う美咲DMO事業部コーディネーター・大橋佳奈さん(45)は「施設は多世代交流の場やインフォメーションセンター、私設図書館、カフェ、コワーキングスペースなどにも活用できると考えている。これから地域住民たちと話し合いながら決めていきたい」と話している。
オープンに先立ち開かれたお披露目式では町議会や地元自治会などの関係者17人が参加。青野高陽町長は「さまざまな人との出会いが地域再生につながると期待している。どんどん利用してほしい」とあいさつした。
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オープンしたミサキアエルで開かれたお披露目式
美咲町(岡山県久米郡) 活動拠点施設「ミサキアエル」オープン