真庭高校食農生産科1年生は17日、岡山県真庭市鹿田の道の駅醍醐の里近隣の畑で、地域貢献の一貫として自分たちが育てた花を活用して花壇をつくる「植栽交流会」を開き、鹿田地区の住民たちと花を植えながら親睦を深めた。
同校は4年前から、耕作放棄地の再生と農地の保全活動に取り組む住民組織「鹿田自然を活かす会」と鹿田住民会に協力し、恒例で地域の景観保全と耕作放棄地の整備に取り組んでいる。
この日はみんなでアイデアを出し合って完成させた図案を基に、22人が手分けして色とりどりのビオラ約1600株と葉ボタンを6アールの敷地に植栽。同所を管理する鹿田自然を活かす会メンバー10人も参加し、生徒たちと会話をしながら和気あいあいと作業を進めていった。
花壇は、花の色ごとに分けて植えながらイラストや模様を描く「もうせん花壇(模様花壇)」の方式を活用しており、黄色のビオラでつくる星型模様や、赤紫、青、白色のビオラでできた幾何学的な模様が周囲を華やかに彩り、付近を走行するドライバーや訪れた人たちの目を楽しませてくれる。最盛期は3月下旬から5月下旬までで、同花が成長する適正気温15~20度の日が続けば、早く見ごろを迎えるという。
自身が考えたデザイン案が採用された竹内葵美夏さん(16)は「地域のみなさんが笑顔になるようにしたいと思って作った。喜んでくれたらうれしい。さらにそばの道の駅を利用する人も訪れて、にぎわう場所になれば」と話していた。鹿田自然を活かす会の草地秀育会長(71)は「みんな一生懸命に取り組んでくれて、おかげにきれいになった。いつも協力してくれてありがたく思う」と語った。

