岡山県津山市の河辺小学校で6日、「お米収穫・感謝祭」が開かれ、2年生57人と5年生53人が自分たちで収穫した米で作ったおにぎりを焼いて食べ、農業の大切さについて理解と関心を深めた。
授業の一環で昨年6月初旬から10月初旬まで、森安二子さん(74)=同市瓜生原=の田んぼで、JA晴れの国岡山の職員や地域住民らに助けてもらいながら、田植えや稲刈りに取り組んできた。今回、感謝の気持ちを込めて森安さんらを招待して「感謝祭」を実施した。
子どもたちは、七輪を使って昔ながらの手法で焼きおにぎり作りに挑戦。持ち寄ったおにぎりを金網に乗せ、焼き加減を確かめながら食べ頃になるのを待った。表面がこんがり色づくと、塩やしょうゆ、みそを付けて早速賞味。「おいしいね」と話しながら和気あいあいと過ごしていた。最後はお世話になった人たちにお礼の言葉を伝えていた。
森安さんは「元気な子どもたちの姿をみると生き生きとしてくる。普段体験できないことができて充実した時間を過ごせた」。5年1組の篠田楓君(11)は「自分で刈り取ったお米と思うと、よりおいしく感じた。地域とJAのみなさんに感謝したい」と語っていた。