第7回「障がい者本人の主張大会in美咲~私の想いを届けたい~」(美咲町障がい者ネットワーク主催)が15日、岡山県久米郡美咲町打穴里の旧打穴小学校体育館で開かれ、来場者約100人が身体、知的障害者たちの発表に耳を傾けた。
障害のある人たちの想いを知り、理解を深めて互いに尊重し合える社会を目指して毎年開催している。今年は町内在住または、町内の就労継続支援事業所に通う6人が登壇し、「好きなこと」「夢」「目標」をテーマにスピーチを行った。
6人それぞれは、自己紹介を踏まえ、就労支援施設での経験と周囲の支えによって、今までの苦労を乗り越え、得意な分野を生かして仕事に励んでいる様子など語った。このうち化膿性脊椎炎により、下半身が不自由になった男性は、あきらめずにリハビリを続けて体が動かせるようになった経験を振り返り、「できないことより、今できることを大切にして自分のペースで前に進んでいきたい」と力強く述べ、聴衆から大きな拍手が送られた。
スピーチを終えた森本容子さん(43)=美咲町上口=は「緊張せずに自分の想いをはっきりと話せてよかった」。6人の発表を聴いた打穴西の井上恵子さん(70)は「努力し自分の道を切り開いたみなさんの姿を見て胸が熱くなった。一人ひとりの言葉から生きるすばらしさを感じることができた」と話していた。
