岡山市に本社を置くネッツトヨタ岡山は5日、北部高等技術専門学校美作校に自動車整備工学科の教材として役立ててもらおうと普通自動車5台を贈呈した。
寄贈したのは車検の工程を学ぶ際に活用できるように、現在点検が義務付けられている車内のコンピューターの故障などを調べる「車載式故障診断装置(OBD)」が搭載された2012年式トヨタヴィッツの中古車。
この日、同校(美作市安蘇)では寄贈式が開かれ、18~53歳の自動車整備学科1~3年生全42人ら関係者が出席。石井敦浩社長は「車の構造をはじめ、さまざまな知識を吸収して技術を高めていき、プロのエンジニアとしての基礎を築いてほしい」と述べ、塩田収一校長に目録を手渡した。
訓練生代表の3年・木元陽望さん(20)が「多くの訓練生が寄贈いただいた車を使って技術を高め、自信を持って現場で活躍するようになると思います。みなさんへの感謝を胸に、整備士となって恩返しができるように、より一層勉学に励みます」と礼を述べた。ネッツトヨタには伊原木隆太県知事から預かった感謝状が贈られた。
同社は学習支援を目的に約3年前から毎年県内の自動車整備学校や工業高校にエンジン部品や電装品などを贈っている。
