「善應寺もみじ祭り」が18、19の両日、岡山県津山市の同寺で開かれ、コンサートや講演などでにぎわった。
初日は「楢本先生と仲間たちコンサート」が内仏殿であり、楢本昭充さん(バリトン)と奥田洋子さん(メゾソプラノ)らによる秋の歌メドレーの二重唱、ピアノや篠笛などの演奏を披露。来場者はうっとりと聴き入り、「野菊」「七つの子」といった童謡唱歌は一緒に歌って楽しんでいた。
境内にあった「傘大もみじ」は一昨年に枯れてしまったものの、周辺では若木のモミジが赤や朱色に紅葉。
市内の主婦(63)は「秋らしい選曲で二重唱のハーモニーが素晴らしかったし、馴染みのある曲を口ずさめてよかった」と話した。
19日は、同寺で14歳から19歳まで私塾を開いた明治期のジャーナリスト・実業家の岸田吟香をテーマに、小島徹津山洋学資料館長の講演や動画視聴があり、愛好者らが熱心に聴き入った。