第10回「臨床美術展」(美作クリニカル・アート主催)が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、来場者が色彩豊かなアートセラピー作品に見入っている。17日まで。
臨床美術は、楽しみながら作品を作ることで脳を活性化させ、高齢者の認知症予防や症状改善、子どもの情操教育などに効果が期待できる芸術療法。会場には、臨床美術士の青山利通さん(75)=美作市入田=が代表を務める同会の会員5人と、福祉施設の利用者、中学生らが「生き物」をテーマに制作した絵画や立体作品など約500点を出展した。
コルクシートでごつごつとした質感を表現した恐竜のコラージュや、プラスチック板にオイルパステルを重ねた透明感あふれる熱帯魚、新聞紙と和紙で形作った大小さまざまなカボチャのオブジェ、針金で波を表現したランプシェードなど、感性あふれる作品が並ぶ。
青山さんは「作る過程を楽しみながら思い思いに制作している。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。
16日、17日は和紙などで作るワークショップ(各日11時~正午、午後2~3時、定員あり)も開催する。参加費500円。
問い合わせは、青山さん(TEL:090-2009-6075)。