大東塾十四烈士の一人で岡山県津山市高野本郷出身の芦田林弘氏を顕彰する七十九年祭が25日、同所の墓所で営まれ、敗戦を詫びて自刃した烈士の霊を慰めた。
芦田林弘烈士顕彰会(竹内佑宜会長)が斎行し、遺族を含む20人が参列。祝詞を奏上し、芦田氏に思いを寄せた和歌が献詠された。一人ひとり玉串を奉てんした後、遺族代表の芦田交人さん(69)が礼を述べた。
竹内会長(76)は「たくさんの方に参列いただきありがたい。皆さんの中で烈士の行動を生かす道を考えていただければ」と話した。
芦田林弘氏は鉄道省判任官の職を投げ打ち、民族派団体・大東塾に入塾。敗戦から10日後、「祖国再建の尊き人柱に立つ」として集団割腹自刃した塾生14人のうちの一人。享年30歳。