「津山さくらまつり」(同実行委主催)が開かれている岡山県津山市の津山城(鶴山公園)で5日、まつりを盛り上げる多彩なイベントが繰り広げられ、多くの観光客が見ごろを迎えた桜とともに楽しんだ。
日中は本丸や表門、城下スクエア(同)では世界各国で高い評価を得ている大道芸人によるパフォーマンス、夜は津山情緒保存会の踊りや市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さんが所属する音楽ユニット「神鳴KAMIーNARI」の演奏が行われた。午後8時からは吉井川河川敷から花火が打ち上げられた。
大道芸では2日間で8組が出演。5日は国際ジャグリング協会(IJA)の世界大会で銀賞に輝き、サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のアーティストとしても活躍するジャグラー・桔梗ブラザーズの桔梗篤さんと弟の崇さんは、ディアボロ(中国ごま)やボール、10本のクラブを扱うなど難易度の高い技を披露して会場を沸かせた。
さらにタイ、韓国で行われた世界大会でチャンピオンとなったPerformer SYOさんはファイヤーショーで観客を驚かせ、加納真実さんはミステリアスな雰囲気とは裏腹に、能面をかぶるなどしてコミカルなパントマイムをするサイレント・コメディショーで周囲を笑顔にさせた。
観客たちからは「すごい」「おもしろい」といった声があがり、パフォーマンスが終わると惜しみない拍手が送られた。
花火の打ち上げでは、カメラやスマートフォンを手にした人たちが本丸に集まり、夜空を彩る大輪と満開のソメイヨシノとの共演に見入った。家族とともに花見を満喫していた美作北小学校4年生の小寺瑛士君(9)は「ライトアップしている桜と花火が一緒に見られるなんてすごい。とてもきれいでよかった」と話していた。
花火は12日午後8時からも打ち上げを行う。


関連記事