アートスペース天ノ屋=岡山県真庭市湯原温泉=代表を務めるアーティスト・廣山宏樹さん(40)の「SDGsバレンタイン作品展」が6日、同市鍋屋の久世エスパスセンターで始まり、持続的な社会を目指して芸術で環境保護を呼びかけている。20日まで。
SDGs(持続可能な開発目標)の12番目の項目「つくる責任、つかう責任」に着目し、使える資源を活用してごみを減らす3R(リユース、リデュース、リサイクル)を意識して仕上げた3点をホワイエや事務室カウンター横に展示している。
アクリル画作品「生命の樹」は昨年のバレンタインデー企画の展示作品に手を加えてリメイクした大作。女の子やチョコレートなどが描かれていた元の絵から発想を広げ、大きな幹を広げた生命力あふれる樹と絶滅危惧種に指定されている生き物に変えて描き出し、多様な生物が暮らせる地球の環境保全の大切さを訴えている。
このほかバレンタイン時期にも合わせて「愛」をテーマに段ボールや石などを使った華やかなオブジェあり、来館者たちの目を引きつけている。
廣山さんは「試作品や失敗作をそのままにせずに再活用して新たに価値を見出すなど作家としても自然や社会に貢献できる活動を呼びかけたい。展示作品が訪れた人たちの意識を高めるきっかけとなったらうれしい」と話していた。
![段ボールなどをリサイクルした意欲作](https://tsuyamaasahi.co.jp/wp/wp-content/uploads/733a5f5909deb21413cd5835e353e7c3-683x1024.jpg)