若手女性美術家3人によるグループ展「じっと、みてる」が奈義町中島西のギャラリー・フィクサで開かれ、油彩やリトグラフ(石版画)の意欲作に来場者が見入っている。29日まで。
山田彩加さん(35)=上河原=、松井えり菜さん(34)=東京都=、村上佳苗さん(34)=埼玉県=が近作約30点を出展。
山田さんのリトグラフは「命のつながりを」テーマにし、今年のI氏賞「奨励賞」を受賞した「遺伝子の行方―眼差し」、「月の光」は繊細かつ密な描画でモチーフの質感までも表現し、人物と植物が同化した独特の世界観が漂う。
松井さんの油彩は、ラフな筆遣いでモネやダ・ビンチ、ミレーら巨匠の名画に異質なモチーフを加えてアレンジし、遊び心を感じさせる。村上さんの油彩は、故郷の愛媛県大三島のミカン畑や美しい海岸などを柔らかなタッチで明るく描いている。
同ギャラリーでは「三人三様の個性的な画風、見応えある作品を観賞してほしい」と呼びかけている。
午前10時~午後6時。(月、火曜日定休)。
問い合わせは、フィクサの花房さん(☎080―1942―0769)。
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リトグラフや油彩の意欲作が並ぶ会場
若手女性美術家3人によるグループ展「じっと、みてる」が奈義町中島西のギャラリー・フィクサで開かれる