岡山県勝田郡奈義町の菩提寺境内にある国の天然記念物・大イチョウが、黄色く色づき始めた。20日から23日まで、夕方からライトアップが行われ、暗闇に浮かびあがる幻想的な姿を見ることができる。
イチョウの木は、法然上人ゆかりの巨木と知られ、高さは約40メートルで、樹齢は推定約900年。昨年と同じく10日ごろから葉の色が変わり、日当たりの良い部分が黄葉している。行楽客は、緑色と黄色の葉のコントラストや風格ある幹を愛でながら散策している。町観光協会は、20日ごろには見ごろを迎えるとしている。
岡山市から来たという自営業の金谷修平さん(39)と麻衣さん(38)夫妻は「見ごろはまだ先だったけど、神々しさと迫力は十分に感じた」「これほどの大きな木は県南ではめったにみられない。来て良かった」と話した。
ライトアップは午後5時から8時まで実施。また、同所の那岐山麓山の駅では19、20の両日、第30回「奈義町工芸物産展」を開催する。
問い合わせは、同町観光案内所ナギテラス(℡0868‐36‐7311)、同町役場産業振興課(℡0868‐36‐4114)。