岡山県津山市領家の甲本通晴さん(74)方の「甲本バラ園」で、春バラが見ごろを迎え、県内外から訪れた人たちの目を楽しませている。つぼみを膨らませている株もあり、ピークは24日ごろの見込み。
同園は約30年前、甲本さんが退職を機に自宅の庭を活用して整備を始め、15年前に開園。現在は5アールの敷地に約340品種360株が植えられている。今季は4月ごろの気温が低かったことから昨年より1週間遅れて15日に咲き始め、次々と開花した。
19日は天候に恵まれ、初夏の日差しが降り注ぐ中、淡いピンク色の「イングリッシュローズ」や藤色の「ラフ・メイカー」といった香り高い品種や淡い黄色と紅色の混色の「朝雲」「モーリスユリストロ」など色とりどりの花が園内いっぱいに咲き誇り、早速訪れた地域住民らはにおいをかぎ、写真を撮るなどして華やかな咲き姿をめでていた。

自身もバラを育てているという山崎和子さん(74)=中北上=は「毎年見に来るたびに花の美しさに圧倒されてしまう。これほど見事に咲くのは細やかなケアをしながら大切に育てているからだと思う。自分もきれいな大輪を咲かせられるように師事したい」と話していた。
花は6月5日ごろまで咲くと見ている。甲本さんは「園は無料開放しているのでいつでも見に来て楽しんでいただけたら」と語っている。毎年多くの人が訪れることから園から約300メートル北方に駐車場を設けている。
問い合わせは、甲本さん(TEL:080ー6341ー9476)。
