落語家・月亭方正さんの独演会(津山市都市整備公社主催、津山朝日新聞社など後援)が21日、岡山県津山市加茂町塔中の加茂町文化センターで開かれ、多くのファンらが軽妙な話芸を楽しんだ。
弟子の月亭柳正さんに続いて、ゲストの豊来家玉之助さんが傘を使ったまり回しや獅子舞など縁起のいい大神楽の芸で盛り上げた。このあと登場した月亭方正さんは、お笑い芸人からの転身を果たしたことから「落語をやってもビンタされない」と”ごあいさつ”。そろばん占いで御神酒徳利(おみきどっくり)などのありかを当てる噺(はなし)を豊かな表現力で繰り広げ、訪れた約250人の笑いを誘った。培ってきた”お笑いエッセンス”を散りばめた巧みな語り口で人々を古典落語の世界へと引き込み、大きな拍手が送られていた。中入り後ももう一席披露し、魅了した。