岡山県久米南町上神目の「花菖蒲園」でハナショウブが見ごろを迎えた。梅雨空の下、来園者たちは薄い紫色をはじめとした色鮮やかな花々に見入っている。15日ごろまで楽しめる。
誕生寺川支流・末常川の砂防ダム下流に広がる3アールの敷地に、約60品種2000株を植栽。県内各地から訪れた人たちはその優美な咲き姿を愛でたり、写真に収めたりしながら思い思いに過ごしていた。
岡山市の岡本真理子さん(69)は「撮影に訪れて5回目になる。毎年立派な花を咲かせていて、丁寧に管理されている様子が見て取れる」と話した。
同園は約30年前に地元住民たちが苗を持ち寄って植えたのが始まりで、現在は地元のボランティアグループ「花菖蒲の会」が整備し、丹精込めて花を育てている。11日まで祭りが開かれており、手作りの食品などを販売中。