第36回「しんわ美術展」(津山しんわ文化財団主催)が26日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、表現力豊かな洋画や日本画、版画の秀作が来場者を魅了している。4日まで。
全国からの応募作品260点の中から、第1次審査を通過した150点を展示。今回は倉敷芸術科学大学長補佐で日本画家・森山知己氏と、津山市出身の洋画家・山部泰司氏が審査員を務め、文部科学大臣賞に寺崎城介さん(熊本県熊本市)の洋画「歌手志望」、グランプリには佐藤功さん(津山市)の洋画「牡丹」が輝いたのをはじめ、各賞が選ばれた。
会場には内面を感じさせる人物や印象的な風景、イメージの世界、動物や植物などのモチーフを大胆に、また繊細に表現した作品が並び、訪れた愛好者らは作品ごとに歩を止めて熱心に鑑賞している。
主宰する絵画教室の生徒の作品を見に来たという三上栄治さん(75)=香川県=は「毎年楽しみにしている。心象風景など独創性を感じる作品も多く、今年も力作ぞろいですね」と話していた。