津山圏域消防組合の職員と地域住民でつくる「津山消防音楽隊」は10日、岡山県津山市の同組合本部で演奏会を開き、音楽を通して防火・防災の大切さを呼びかけるとともに、能登半島地震で被災された人たちへの応援を込めて演奏した。
同所で行われた本年度「女性防火クラブ連絡協議会研修会」に合わせて実施し、楽団員27人が出演。同クラブのメンバーや消防署関係者が集まる中、「災害がいつ起こるかわからない。地域全体で対策を考え、防災力を高めよう」と呼びかけ、アニメや人形劇のテーマソング、歌謡曲、童謡など多彩なジャンルの楽曲を吹奏楽で披露。
被災地へ向けた応援ソングでは「日本を勇気づける名曲たち」として、音楽ユニット・ZARDの「負けないで」、坂本九さんの「明日があるさ」などを力強く奏で、最後は親睦を深めに駆け付けた岡山、倉敷市の消防音楽隊メンバーも加わり、消防隊員たちの活動を表現した勇壮な曲調の「ハローファイヤーマン(神戸市消防行進曲)」を会場に響かせた。すべてのプログラムが終わると、観客は大きな拍手を送った。
木村献二副楽長=同組合総務課主任=は「一刻も早く被災地のみなさんの日常が戻り、笑顔で過ごせるようにと願っている」と話していた。
演奏の様子は映像に収められており、後日動画投稿サイト・ユーチューブの津山圏域消防組合公式チャンネルで公開する予定。