企画展「桜井敏生〜歩み〜」が西今町のギャラリー・NishiIma25と付近の蔵で開かれ、鏡野町出身の彫刻家・櫻井敏生さん(81)=東京都=による長年の制作をたどる彫刻や絵画に来場者が見入っている。16日まで。
桜井さんの次女で、ギャラリーを運営する画家の由子さんが企画し、青年期〜近年の作まで計48点を展示。
裸婦をモチーフにした石彫「まるくなる人」「足を伸ばす人」は、ふくよかなフォルムで命のみずみずしさが表現され、女性やおさなごの頭像は人物の内面までも感じさせる。さらに木彫の「老牛」は、やせ衰えた体から絞り出すようなエネルギーがにじむ。
このほか彫刻家になる前の20代前半に描いた空想的な油彩、中年期以降に手掛けた水彩やアクリルの風景画、イメージ作品も並ぶ。
由子さんは「父は生命のエッセンスを表現し続けて60年以上になる。いろいろな角度から見ながら彫刻との対話を楽しんでもらえたら」と話している。
午前11時〜午後5時。定休日は月、火、水曜日。
問い合わせは、NishiIma25(☎080―5907―1663)。
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櫻井敏生さんの彫刻を紹介する由子さん
西今町のギャラリー 企画展「桜井敏生〜歩み〜」