岡山県久米郡美咲町の上口自治会は27日、個別避難計画に基づく避難支援訓練を同町上口の公民館周辺で実施した。大雨による土砂災害を想定し、39世帯105人が参加。避難行動要支援者を地域住民が支援しながら安全に避難する体制を確認した。
訓練では、車いすや担架を使った避難支援を実践。心肺蘇生法の講習や非常食の試食も行われ、住民らが防災知識と実践力を高めた。町内で同様の支援訓練を継続しているのは上口自治会のみで、県内でも先進的な取り組みとして注目されている。
同自治会自主防災組織のアドバイザーで、町防災士ネットワーク会長の松坂秀吉さん(74)は「地域のだれ一人取り残さないことが目標。100%の安否確認を目指し、共助による防災を実践し続けたい」と語った。
