岡山県は、7~9月にJR西日本などとタイアップ展開した「おかやま夏旅キャンペーン」期間中の観光客の動態をまとめた。県内の主な観光施設118カ所の集計で400万7000人が利用。コロナ禍前の2019年同期を6.3%上回り、前年同期比でも9.1%増となり、観光需要の回復を裏付ける結果となった。
同キャンペーンは、「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」の後継企画で期間中、アートやフルーツ、歴史スポット、イルミネーションなどをテーマにしたイベントを実施。好調の要因として、新型コロナの5類移行による外出意欲の高まりに加え、インバウンド(訪日外国人)の復調も後押したという。
美作エリアで19年同期比の伸び率が目立ったのは、ナイトイルミネーションTSUYAMAGIC(9月15~24日)を開催した津山城(鶴山公園)が79.2%増の2万4238人、巡回バスが走った真庭市のひるぜんジャージーランドが49.9%増の23万6703人、奈義町現代美術館が46.9%増の1万513人となった。
このほか備前エリアでは高松城址公園が47.0%増、岡山城が24.8%増、備中エリアでは備中国分寺108.2%増など。
県観光課では「キャンペーンを通じてイベント内容の充実による誘客効果を把握することができ、好調だったコンテンツは今後も継続、発展させていく。県北については、来年秋の森の芸術祭を見据えて滞在型観光も推進し、需要を喚起していく」としている。