解体中の校舎で救助訓練 本番さながらに装備使い 「学ぶこと多かった」/岡山・津山市

行政・公共 負傷者に見立てた人形を担架に乗せて引き上げる隊員たち
負傷者に見立てた人形を担架に乗せて引き上げる隊員たち=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市の津山圏域消防組合は美作学園の協力を受け、解体中の美作高校旧校舎で人命救助訓練を行った。隊員延べ48人が自然災害や遭難、事故など異なる状況下で柔軟かつ迅速に対応できるように取り組んだ。

 倒壊した建物の上階や崖下などを想定し、高低差のある場所で負傷者を担架にのせて運ぶ訓練を実施。

 高度救助隊員ら6人が、8.7メートル伸ばすことができる「三連はしご」、数種類のロープなどを用い、3階のベランダまで登って重さ60キロの人形を担架に乗せて下ろしたり、地上から約10メートル上の4階まで引き上げたりし、本番さながらに動いた。

 田中優多副隊長は「訓練場とは違う視点で取り組め、学ぶことも多かった。本番で冷静かつ素早く助けられるように改善する点を見直していこうと思う」と話していた。

ロープを使って人形を乗せた担架を下ろす訓練のようす
ロープを使って人形を乗せた担架を下ろす訓練のようす


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