岡山県の津山圏域消防組合は6月26日から29日にかけ、県解体工事業協会と県建設業協会津山支部の協力で、同県津山市山下の同建設業協会津山支部の建物の解体現場を使った震災対策訓練を行った。
高度救助隊員延べ18人が参加した。地震で倒壊した建物内での救助を想定。空気ボンベを背負った隊員が練習用人形を使って連携を確認。コンクリートや鉄製のドアの扉をエンジンカッターで切ったり、削岩機で床に穴をあけたりするなど本番さながらの訓練に取り組んだ。
松岡栄作危機管理監は「訓練場ではない実際の現場での訓練は学ぶことも多く、非常にありがたい」と話していた。
県解体工事業協会は積極的に解体現場を訓練の場として提供していきたい考えで、坂田幹夫代表理事は「今回のRC造の現場は珍しく、有効に使っていただいて良かった。今後も市や消防と連携して安全安心なまちづくりに貢献していきたい」と話していた。