記録的な大雪 津山市災害ボランティアセンターを設置/岡山・津山市

行政・公共 除雪作業に当たるボランティア=加茂町塔中で
除雪作業に当たるボランティア=加茂町塔中で
         

 記録的な大雪が降り住民の日常生活に深刻な被害が出たのを受け、津山市社会福祉協議会は28日、「津山市災害ボランティアセンター」を設置。高齢者や障害者世帯で除雪作業にあたるボランティアを派遣した。
 津山NPO支援センター、津山青年会議所(JC)、津山市職員労働組合と連携。出発式は29日に山北の市役所駐車場であり、各団体からのボランティアら約40人が参加。同支援センター理事長・鈴木康正隊長が「困っている人たちが少しでも元気が出るよう、笑顔で接していただきたい」と激励した。
 この日は21件の要望を受け付け、籾保、上高倉、大篠、楢、野村、東一宮、大吉、加茂町青柳、加茂町小渕、加茂町公郷、加茂町行重、阿波などで各家屋の玄関から道までの動線確保のための除雪作業にあたった。要望に応じ食品・飲料水の提供も行った。
 加茂・阿波地域を担当した津山JCは18人が7カ所で作業。30日から学校が再開するのに合わせ通学路の除雪も行った。持病のため酸素ボンベを必要としている加茂町塔中の60代男性は「40年住んでいるがこんな大雪は初めて。集落が完全に孤立状態におちいった。(ボランティアは)本当にありがたい」と語った。
 小笠原翔太JC理事長(38)は「実際に来ることで被害の大きさがよく分かった。少しでも力になることができれば」と話していた。

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