2月24〜25日にかけて岡山県北部を襲った記録的な大雪は、ビニールハウスなど農業用施設に大きな被害をもたらした。酪農業も深刻な影響を受けている。
加茂地域で乳牛と肉牛約40頭を飼育している酪農家では25日、牛糞を乾かして堆肥にするためのビニールハウス1棟(長さ45㍍、幅5・5㍍)のほぼ半分が、雪の重みで潰れているのが見つかった。再建のめどは立っていない。
経営する60代男性は「降った量が極端に多く、これほどの大雪は記憶にない。日々排出される牛糞を置いて乾かす場所がなく、これから先も困る。飼料代と乳価の関係で利益がほぼない中、修理のための急な出費はかなり苦しい」と打ち明ける。
酪農関係者によると、津山市や勝英地域では同様の被害が複数発生しており、牛舎の一部に被害が出たところもあるという。
記録的な大雪により農業用施設に大きな被害
- 2023年2月2日
- 天候・災害