岡山県警真庭署は16日、偽造運転免許証を使って銀行口座を不正に開設し、口座番号などを他人に提供したとして、真庭市下河内、会社員の男(48)を偽造有印公文書行使、詐欺、犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕した。
調べでは、容疑者の男は2023年9月21日、静岡市葵区所在の銀行のホームページから口座開設を申し込む際、本人確認資料として偽造運転免許証の画像データを送信。同行銀行員に正当な申し込みと誤認させ、普通預金口座を開設し同年10月12日、同口座のキャッシュカードをだまし取った。さらに正当な理由なく同日から16日までの間、氏名不詳の特定の人物に対し、インターネットで口座を利用するために必要な口座番号などをSNSを使って有償で提供した疑い。容疑を認めている。
同署によると、昨年12月に他都道府県警のインターネットサービスから不正送金の情報を受けて捜査し、犯行を特定したという。容疑者の男は報酬を得る目的だったとみて調べを進めている。