岡山県津山市の津山東高校でこのほど、初の「食・農・地域を紡ぐ次世代育成プロジェクト津山産小麦のレシピコンテスト」(マルイ主催)が開かれた。食物調理科1〜3年生20人が津山産小麦を用いてレシピを開発し、出来栄えを競った。
地産地消と食育推進を目的に、美作国創生公募提案事業を活用して実施した。
生徒たちが和洋菓子やパンなどを作り、松田欣也マルイ社長ら審査員の前でプレゼンテーション。輸送費や食品ロスを減らすSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献できる工夫などをアピールした。
味や再現性、独創性など5項目で評価され、グランプリにはチーム「カレーパンまん」が考えた「焼きカレーパン」が輝いた。津山産小麦のせときららでふっくらと焼き上げた生地の中に、タマネギやミニトマト、サツマイモといった地場野菜で作った無水カレーを詰め込んだ。小麦独自の風味や香りが引き立つように調理方法を工夫し、高い評価を獲得。このほか優秀賞や地域密着賞、アイデア賞に3チームが選ばれた。
同チーム1年生の柴田真音さん、森菜奈実さんは「夏から試行錯誤を重ねた自信作なので、受賞できてうれしい。津山産小麦が持つもちもちとした食感や甘い香りを多くの人に知ってほしい」と話した。
入賞作品のレシピはマルイの店頭リーフレットなどに掲載される。