津山市地域包括支援センターの「認知症子どもサポーター養成講座」が開講して10年目になり、サポーターが1500人に達したのを記念して15日、林田小学校(川崎)でセレモニーが開かれた。
講座は市内の小中学生を対象に、認知症の人やその家族への理解を深め、対応の仕方を学ぶ。同支援センターの職員らが講師を務め、受講した子どもにはサポーターとしての証が送られる。同校がモデル校となって始まり、今まで44回開いた。
記念セレモニーには6年生46人が参加。社会福祉士、保健師の2人が「認知症啓発のイメージカラーであるオレンジ色をしたマリーゴールドは〝真心〟が花言葉。1人ひとりこの思いを育ててほしい」と述べ、種と鉢のセットを代表の児童に手渡した。受け取った横山葉子さん(12)は「これからも認知症に人たちが安心して暮らせるように、手助けをしていきたい」と話した。
式に先立ち、講座が開かれ、寸劇などを通して声の掛け方や接し方を学んだ。その後、「独りで悩まず、私たちを頼って」などと認知症で悩む人たちに向けた励ましのメッセージを書いた。
メッセージは9月のアルツハイマーデーに合わせて市役所などで掲示する予定。
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マリーゴールドを受け取る児童たち
認知症子どもサポーター養成講座