地域商社「曲辰(かねたつ)」の社長辞任をめぐり、18日は5議員中3人が追及した。「丁寧な答弁を」と求める議員に対し、市当局はこれまでと同じ答弁を繰り返し、議論は堂々巡りとなった。一般質問はこの日で終わり、21日の産業委員会で審議される見通し。
一連の経過や理由について、市側は「株主から辞任を要請していない」「理由は分かりかねる」と重ねて説明。「4月22日に提出された届は、本人の判断によるものと受け止めている」とした。
今定例会では質問に立った22議員中9人が地域商社についてただしており、「多数の議員が質問しているがどう思うのか」の問いに、市側は「代表の辞任届提出が予期しない事柄だったためではないか」と答えた。
明確な答弁がないため、質問した議員からは「議会軽視だ」との批判や、「委員会に関係者を参考人として出席を求める。特別委員会の設置も考えてもらい、それが市民の不信と期待にこたえることになる」と意見を述べた。
一連のやり取りは市民から見ても疑問を残した形で、議会の配信動画を連日視聴している70代の男性は「大いに期待する事業だが、混乱する事態に納得できる説明がほしい」と話した。
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曲辰の社長辞任をめぐって追及が続いた18日の本会議