谷口津山市長、扶桑社を提訴

行政・公共
         

 津山市の谷口圭三市長は28日、太陽光発電施設(メガソーラー)の建設をめぐって事業者から高額接待を受けた可能性を指摘した週刊誌報道により名誉を毀損(きそん)されたとして、出版社の扶桑社(東京都)に記事の削除や訂正謝罪広告の掲載を求める提訴を東京地裁に起こした。市長が明らかにした。
 提訴の対象としたのは、週刊誌ネット版「日刊SPA!」に8月に掲載された記事。訴状によると、内容に含まれる「接待していた疑惑」や「代表が関係者に送ったとされるSNSには、(中略)会食したことが記されていて、『予想外の早さで物事が進みました』という文言で締めくくられている」「会議費として32万6450万円が計上されている」などの記載を問題視。接待を受けた事実はなく社会的評価が著しく低下したとしている。
 この報道をめぐっては9月定例市議会でも議員から質問が相次ぎ、市長は、事業者に何らかの便宜を図ったともとれる内容だったとして、訂正記事を求めていると9日に答弁。出版社から16日に回答があったものの、対応してもらえないことが分かり、提訴に踏み切ったという。
 谷口市長は取材に対し、来年1月告示の市長選に触れた上で「出馬を表明する時期にこういうことになり、心配する市民がいることも事実。名誉を回復しなければならない」などと話した。
 市によると、メガソーラー建設地は、市田邑財産区が管理しており、「ホームランソーラーパーク合同会社」(東京都)が2018年6月4日に地上権設定賃貸借契約を結び、19年12月9日に県から森林法に基づく林地開発許可を得た。今年8月10日から破産手続きを進めている。


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