岡山県真庭郡新庄村が庁舎暖房用として整備を進めていた木質バイオマスボイラー施設が完成した。温室効果ガスの排出抑制と資源の村内循環が目的。
庁舎北側の村有地に鉄骨平屋のボイラー棟(123平方メートル)を新設。村有林の間伐などで出る未利用材を燃やして温水を作り、地下の配管を通じて庁舎に供給。熱交換器で温風に換えて暖房として利用できる仕組みになっている。総工費は新設した貯木場を合わせて約1億8200万円。
2月26日に点火式があり、役場や工事関係者ら約30人が出席。小倉博俊村長は「村の豊かな資源を活用し、脱炭素社会に向けた事業展開をしていきたい」とあいさつし、坂本英典村議会議長とボイラーに火の付いたまきを入れて点火した。
昨年4月から運用している新庁舎整備に合わせ、昨年9月に着工。暖房燃料を従来の重油からバイオマスに切り替えることで、年間15.2トンのCO2削減効果を見込む。