岡山県津山市は15日、意欲的な農業経営に取り組む上横野の高山真由美さん(43)を農業士に認定した。これにより市農業士は27人(男19人、女8人)となった。
高山さんは、27歳で結婚したのを機に夫の実家の家業であるブドウ栽培を義理の両親から習得。3代目としてシャインマスカットやオーロラブラック、クイーンニーナなどの新品種の生産に精力的に取り組んでいる。販売では贈答用として複数の品種を組み合わせる方法を地域で確立し、口コミなどで新規の顧客を獲得している。
市役所=山北=での認定式で谷口圭三市長が「贈答用のビジネスモデルとも言える取り組みにチャレンジされており、市としても応援していきたい」と激励し、認定書を手渡した。
高山さんは「贈答用は個々の要望に応じたオーダーメイドにしている。いろいろな分野の農業士の方と情報交換し、気候変動や鳥獣害への対策を強化するなどして地域農業を活性化したい」と抱負を述べた。
市農業士は協議会を組織。研修や視察などを行い、時代に即した農業経営に取り組んでいる。