高齢者男性を対象にした介護予防事業「俺の野菜づくり講座」(市高齢介護課主催)の終了式が8日、山北の市役所(岡山県津山市)で開かれ、受講生8人が修了証書を受け取り、1年を通して農作物を育てた思い出話に花を咲かせた。
同事業は、家にこもりがちな65歳以上の男性たちが積極的に野外活動に参加できる場所をつくろうと昨年初めて開催。趣味や生きがいを見つけて充実した時間を過ごすとともに、健康維持や増進も図っている。参加者は月1回の実習を受けたり、交代で畑を管理したりして、キュウリや大根などを生産。収穫した野菜をNPO法人オレンジハートに寄付し、社会貢献も行った。
式では安本勝博同課主幹が「協力して励むみなさんの姿はとても生き生きしていた。ぜひ今後も続けてもらいたい」とあいさつ。一人ひとりに修了証が手渡された。野介代の松田章司さん(67)は「オレンジハートからお礼の声をいただいた上、交流する機会にも恵まれた。作るだけでなく誰かに喜んでもらえるのがものづくりの目指すところではないか。次回も参加したい」と話した。
同課では現在、3月2日に始まる次期講座の参加者を募集している。締め切りは22日。
申し込み、問い合わせは、市高齢介護課(☎0868-32-2070)。
趣味や生きがいを 野菜作りを通じて 積極的な野外活動を / 岡山県津山市