岡山県津山市の住民組織「高倉地域づくりの会」(米井瑞臣会長)が8日、地域住民互助による生活支援事業「絆つなげ隊」をスタートさせた。高齢者や病人ら日常生活に支障のある人を対象に、有償ボランティアの協力者が買い物や掃除など身の周りの困りごとを手助けする。
高倉公民館を拠点に活動する同会の「絆部会」が、一昨年実施した住民アンケートでニーズがかなりあることを把握。市社会福祉協議会の助言も受けて2月から利用希望者、協力者を募り、低料金(1時間500円)で軽作業や外出の付き添い、食事準備などに対応することとした。現在、約30人の協力者が登録している。
この日、同公民館での旗揚げには関係者が参加し、同部会統括の森本純次さんが「高齢者や体の不自由な方の力になれるよう頑張っていきたい」とあいさつ。初日は協力者2人が女性(85)宅に出向き、台所の換気扇などの掃除を手際よくこなした。
「足腰が弱って高い所に上がれないので、とても助かる。顔見知りの人にしていただける安心感もあり、またお願いしたい」と依頼した女性。
数年前まで福祉施設に勤務していた協力者の髙山登志子さん(67)は「退職してもこうして地域の役に立ち、喜んでいただけてうれしい」と話した。
問い合わせは、同公民館内高倉地域づくりの会(℡ 0868-29-1513)。