津山市は、本年度「身体障害者更生援護事業功労者表彰式」を、山北の市役所で行った。自らの障害を克服し、他の障害者たちの援護事業に貢献した津山市身体障害者福祉協会女性部部長の角田宏江さん(83)=上之町=の功績をたたえた。
角田さんは疾病により1989年から99年の間、右左の股関節の手術を受けたが、両股関節が機能全廃になった。リハビリ後に同協会に入会し、2005年に城東地区の役員、10年には復活した女性部でレクリエーションの企画をたち上げるなど、中心的な役割を果たしてきた。現在も女性部部長として障害者たちの生活向上のために検診的に取り組む姿勢は多くの人から高く評価されている。11年に津山市身体障害者福祉協会会長表彰、16年に津山市社会福祉協議会会長表彰を受賞。足はひとりで歩けるようになるまで回復した。
式で谷口圭三市長は「長年にわたり障害のある人に寄り添い尽力していただき感謝する。市もみなさんが地域の中で安心して豊かな生活を送れるようにしていく」と表彰状を手渡した。角田さんは「痛みに耐える生活を送るようになり、同じ状況で苦しむ人に対して手の差し伸べ方も変わってきたと思う。さまざまなことに挑戦し、活動を後の人にもつなげられるようにしたい」と笑顔で話した。
身体障害者更生援護事業功労者表彰式