岡山県警美作署は28日、駐車場に止めている車両に火をつけたとして、美作市井口・無職の男（22）を建造物等以外放火の疑いで逮捕した。
調べでは、容疑者の男は2023年2月11日午前2時半から3時半にかけて、美作市福本地内の共用駐車場で、同市の会社員男性（49）が所有する普通車1台に放火して全焼させたほか、両隣に駐車していた同じ男性が所有するもう1台と、別の人が所有する1台にも火が広がり一部損壊させた疑い。「間違いない」と容疑を認めている。
同署によると、事件当日午前3時半に現場近くに住む女性が異常な音を聞いて確認したところ発見。この女性からの連絡を受けて所有者の男性が駆けつけて約20分間、消火を試みたが断念して110番に通報した。男性の親族が容疑者の男と知人関係であり、車はこの親族が使っていたという。
容疑者の男は事件の2日前、2月9日に放火したのと同じ車に石で傷をつけたとして器物破損の疑いで今月12日に逮捕、23日に岡山地方検察庁津山支部に起訴されている。このほか19歳の共犯者とともに知人女性宅の家の窓ガラスを割って逮捕、処分保留で釈放されており、同署は所定の捜査を行って犯行を特定。詳しい経緯などを調べている。
