岡山県真庭消防署で救急車1台の車検が切れたまま使用したことが分かり、車両を管理する真庭市消防本部は13日、同市惣の同消防本部大会議室で会見を開き、大美勝消防長、川上修司署長らが経緯を説明した。
同消防本部によると、車検の有効期間は12日に失効していたが、翌日午前1時と午前2時ごろに計2回出動があり、気付かずに隊員2人が運転して計21.4キロを走行したという。午前9時半ごろに本部警防課の職員が車検日程を確認したところ発覚。すぐに使用を中止して手続きを行った上、道路運送車両法違反(無車検)に当たるとして真庭警察署に届けた。該当車に異常は無く、搬送者も無事だった。
車検に関しては真庭市から通知があった上、真庭消防署の担当係が月ごとに確認していたが、日付を見落としていた。大美消防長は「組織としてチェックする体制ができていなかったのも原因とみている。今後はより多くの職員たちで確認できるように改善策をとりまとめる」と話した。
同消防本部が管理する車は消防車なども含めて全27台(うち救急車6台)で、残り26台も確かめた結果、問題は無かった。真庭消防署では救急車2台を使っている。