造形作家・徳持耕一郎さん観光活性化事業継続中

芸術
         

 ジャズ奏者らをモチーフにした鉄筋彫刻で知られる造形作家・徳持耕一郎さん(64)=鳥取市=が、美作市の湯郷温泉街で来春スタートする観光活性化事業に向けて滞在制作を進めている。
 徳持さんはこれまで約30年にわたり国内外で精力的に活動を展開し、県主催のイベント「美作三湯芸術温度」にも出展。コロナ禍の低迷が続く中、湯郷の観光協会と旅館組合が企画した事業の「アーティストレジデンス」として招へいした。
 今月13日から訪れ、市営駐車場の車庫をアトリエ代わりに公開制作。等身大の人物をモチーフに、太さの異なる鉄筋を巧みに曲げては溶接、研磨するなどし、軽やかな曲線美を醸し出している。
 24日には美作第一小学校(同所)の4年生が環境美化ボランティア活動の合間に立ち寄って見学。作品について説明を受けた後、鉄筋を曲げる作業も体験した。
 今後はほぼ隔週ペースで滞在し、来年2月までに8体を完成させる予定で、3月から温泉街の各所に設置してPRする計画。
 徳持さんは「地域の人と交流することにレジデンスの意義があり、街の雰囲気を肌で感じながら制作し、活性化に生かしてもらえる作品に仕上げていきたい。だれでも気軽に見に来てほしい」と呼びかけている。
 滞在日や制作時間の問い合わせは、湯郷温泉観光案内所(℡0868720374)。

鉄筋彫刻を滞在制作している徳持さん。


作品を見学する美作第一小の児童たち


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