特別展「紙二ケーション COCHAE20周年記念展」が、岡山県勝央町の勝央美術文学館で始まった。遊び心あふれる多彩な立体やパッケージデザインが来館者を楽しませている。9月18日まで。
岡山市を拠点に活動するデザインユニット・COCHAE(コチャエ)による20年間の作品約2000点を出展。メンバーは軸原ヨウスケさん(45)=岡山市=、武田美貴さん(43)=京都府=、菅野沙耶さん(25)=岡山市=の3人。
折り方次第でさまざまな顔が作れるグラフィック折り紙をはじめ、県の名所や歴史人物が登場する「岡山発見かるた」や「トントン紙ずもう」など、愛らしい絵柄の玩具やパッケージがずらり。
さらに、色とりどりの丸、三角、四角を組み合わせた踊り子のモビールやオブジェ、五角形に鳥や人、蛇を表現した大型のパズル、錯視絵画をアレンジした作品も面白い。このほか、手がけたポスターや大正時代の貴重な折り紙、紙を切り折りできる体験コーナーもある。
ユニット代表の軸原さんは「紙のまだ見ぬ可能性が詰め込まれている。見たり、触れたりして身近にある紙に興味を持ってほしい」と話している。
同展は「勝央美術文学館プレオープン20周年記念プロジェクト」として開催。8月5日には同ユニットによるワークショップもある(要申し込み)。
問い合わせは、同館(TEL:0868-38-0270)。