津山圏域消防組合は8、9日、那岐山で遭難者救出訓練を行い、有事の対応力向上を図った。
登山ブームを背景に熟年登山者らの事故が増加傾向にある中、実践的な訓練を東消防署と日本原分署が合同で初めて実施し、隊員ら20人が参加した。
登山者がハイキング中に負傷したことを想定し、奈義町の第1駐車場からCコース上で実施。通報を受けた指令センターから送られるGPS情報を元に捜索し、負傷者役の隊員を見つけて迅速に搬送した。位置情報や負傷者の様子を確かめたりするドローンも使用した。
訓練に参加した池田達弥消防士長は「天候などの条件がそろえば、ドローンも活動に生かせる」。河本陸宏同分署長は「被害を最小にするために能力を高め、登山者が安全に楽しめるようにしていきたい」と話した。
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遭難者を運ぶ訓練をする隊員たち=津山圏域消防組合提供
遭難者救出訓練
- 2021年3月11日
- 行政・公共