10日午後、那岐山や広戸仙など那岐連山に笠雲の一種、「風まくら」とみられる現象が現れた。台風や発達した低気圧が四国沖を通過する際によく見られる。
日本海からの冷たく湿った風が山地を越える時に発生し、南麓一帯に吹き荒れる局地風「広戸風」の前兆として地元で恐れられている。この日は台風14号が四国から近畿、東海の沖合の太平洋を東に移動。連峰には雲が横たわったような風景が見られた。
同日の最大瞬間風速は、市勝北支所によると広戸小学校で26・0㍍(午後6時58分)を観測。地元の79歳の男性によると「風まくらができ、広戸風が吹いた」という。平地の同支所では13・1㍍(同2時17分)、岡山地方気象台によると奈義町で12・1㍍(同7時半)だった。
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那岐連山にかかった「風まくら」=10日午後3時半ごろ、神南備山から