ソフトバンクグループのソフトバンクロボティクス(東京都)が開発した配膳ロボット「サービィ」を、美作市中尾の焼き肉店「カルビ屋八戒美作店」が県北で初めて試験導入した。7月下旬までに本格導入することを検討している。
飲食業界の人手不足解消や感染症対策が狙いという。系列店を含め、25〜27日の営業時間帯に店内で使って利便性を確かめた。
サービィは高さ105㌢、幅約50㌢。トレーを三つ搭載し、料理などを最大30㌔まで運べる。センサーの精度が高く、60㌢の通路幅があれば使用可能。人や靴など高さ4㌢以上の障害物を回避する。タッチパネルで行き先のテーブル番号を押すと移動し、客が料理を取ると厨房に戻るほか、下げ膳の際には空いた皿を客に促すなどの設定もできる。3年間のレンタルと購入のプランがある。
店を運営する大広(美作市林野)の安東大志社長は「コロナ禍による新しい生活様式や働き方改革など、飲食店を取り巻く環境が変わる中、持続可能な事業を目指したい」としている。
県内では、岡山、倉敷市のラーメン店など6店舗がすでに導入しているという。
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料理を客に運ぶ配膳ロボ「サービィ」=カルビ屋八戒美作店で
配膳ロボット 試験導入