ビデオ会議システムを使った全国の「酒蔵ツアー」が27日、行われた。日本酒の人気が近年高まっている海外の買い付け担当者らが対象で、美作地域からは、「御前酒」で知られる岡山県真庭市勝山の辻本店が参加した。
日本青年会議所(JC)の国際ビジネス系の委員会が、コロナ禍で渡航が困難な状況の中、交易を推進しようと企画。岩手の「南部美人」、大分の「八鹿」などの酒蔵計4社が画面越しに、こだわりや思いなどを紹介し、約10カ国の約70人が視聴した。
欧米を中心にすでに15カ国に輸出している辻本店は、辻総一郎社長(40)(真庭JC直前理事長)が写真などを見せながら、「かつて殿様に献上していたことからこの酒の名がついた」、「岡山を代表する酒米・雄町を使用している」「建物は登録有形文化財に指定された」などと語った。交流の時間では、輸出していない国の買い付け担当者らから質問を受けていた。
辻社長は「ビデオ会議システムは有力なツールと実感した。各国に足を運べない中でPRする機会を得られたことは意義深い」と話した。
P①
ビデオ会議システムの「酒蔵ツアー」に参加した辻社長
酒蔵ツアー/岡山・真庭市
- 2020年6月30日
- イベント