美甘夏まつり(美甘地域づくり委員会主催)が19日、岡山県真庭市の旧出雲街道・美甘宿で開かれた。通り沿いには多くの夜店が並び、踊りやライブ、花火など多彩な催しが行われ、大勢の家族連れらでにぎわった。
地元の天神祭に合わせて毎年開催。宿場町の風情を残す中心通りの両側には、スーパーボールすくいや射的、美甘おこわ、地元名物シイタケの唐揚げ、焼きそば、かき氷などを販売するテントがずらりと並び、訪れた人々の目と舌を楽しませた。
地元婦人会員約50人が先導する「ふれ愛おどりパレード」は「美甘音頭」の軽快なリズムに乗って、一般の参加者も加わり、倍以上の規模に膨れ上がった。踊りの列が旧街道を練り歩き、会場を華やかに彩った。地元出身の歌手・持徳浩太さんによるライブステージも行われ、一層の盛り上がりを見せた。
フィナーレは午後8時半からの花火大会。約1500発の花火が打ち上げられ、夏の里山の夜空を美しく染めた。夫婦で花火を見上げていた同市久世の薬局事務・横山幸子さん(60)は「来るようになって20年来だが、いつもよりきれいに感じた。こうして花火を楽しめることに感謝です」と笑顔を見せた。
