ペンの製造・販売を手掛ける美咲町西幸の「里山の木工房 真空」が、ペン先以外すべてのパーツを削り出したオリジナル万年筆3タイプを新たに発売した。皮切りに28日、東京インターナショナルペンショーでお披露目される。
同工房は2016年、大手電機メーカーを定年退職したのを機に滋賀県から移住した西村博文さん(66)、信美さん(56)夫妻が開業。18年から博文さんが独学で試行錯誤しながら天然木などを使ったペン作りで技術を磨いてきた。
新製品は、「自分好みの1点モノが欲しい」というユーザー向けに開発した「轍(わだち)」「至高」「閑雅」の3タイプ。耐久性に優れた合成樹脂「エボナイト」を使用し、胴軸、首軸、キャップといったパーツを加工している。デザインは、轍がトラディショナル、至高はモダンで優美な螺鈿(らでん)や梨地模様をあしらい、閑雅はキャップと胴軸に希少な銘木を用いている。価格は轍8万8000円(税込み)〜、至高と閑雅9万9000円(同)〜。
西村さんは「唯一無二の自分だけのペン、長く愛用してもらえるペン作りを目指し、この万年筆は握りやすさ、美しさ、オリジナリティをコンセプトにした自信作。興味がある方はぜひ手に取って見てほしい」とアピールしている。
問い合わせは、里山の木工房 真空(☎66-2050)。
里山の木工房 真空 独自万年筆発売
- 2022年10月26日
- 経済・産業