北房観光協会が真庭市下呰部の商店街に整備した学習施設「里山里海交流館しんぴお」が4日、オープンした。仮想現実(VR)映像を通して山海の自然と生態系を学ぶツアーなどを実施する。
海洋の環境保護を目的に日本財団(東京都)が進める教育事業の一環で、全国の海辺の地域12ヵ所に造られた「渚(なぎさ)の交番」の一つ。山間部では同市が初となる。
施設は木造平屋建て床面積約160平方?で、レストラン「北房ホタル庵」に隣接している。館内多目的ホール「ほたるび」には、最新のVR投影機を設置し、北房地区を流れる備中川、生息するホタルの生態、瀬戸内海とのつながりに関連した動画を上映。中庭では各種イベントが開催できる。総事業費は9983万円。
昨年9月に開館した備前市日生町の渚の交番「ひなせうみラボ」と連携した活動も視野に入れているという。
開所式で坂本信広館長は「北房地区は環境保護活動を長年行って来た実績がある。学習を通して里山の自然が海を守るということを発信していきたい」と話した。
体験プログラムは4人から受け入れている。小学生以上有料、未就学児無料で施設内見学も可能。開館時間は午前10時〜午後5時。火曜日と年末年始休館。
問い合わせは、同館(■0866525656)。
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里山里海交流館しんぴおで開かれた開所式
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VR体験ができる室内
里山里海交流館しんぴお オープン