「里親制度パネル展」(津山児童相談所主催)が新魚町の市立図書館(岡山県津山市)で開かれている。社会的養護が必要な子どもたちを支える里親たちの思いや生活を紹介した展示に来館者が関心を寄せている。2022年12月22日まで。
さまざまな理由により家庭で生活できない子どもたちを養育する人たちを増やそうと、昨年から県児童相談所(中央、倉敷、津山)が管内各所を巡りながら実施している。県北では2022年11月に美作、真庭市で開催された。
パネルには、現在里子と暮らしている夫婦たちの体験談や「地域をあげて一人ひとりが子どもを見守っていく」といった強いメッセージなどを掲載している。関連した書籍やパンフレットが並ぶコーナーも設置している。
津山児童相談所管内では、2022年4月の時点で、社会的養護を必要とする子どもは87人。登録している里親は58組となっている。「委託先の見つからない子どもたちが多く、県全体で不足している状態。多くの人が制度に興味を持ち、地域で支えるという『支援の輪』が広がっていくようなれば」としている。
また、県の児童相談所管内では夏休みや連休など短期間子どもを育てる「一時里親」の事業も展開しており、募集している。
問い合わせは、津山児童相談所(☎0868-23-5131)。
里親制度パネル展