鏡野町真加部の俳人・宇佐見蘇骸氏を顕彰して整備された「句碑の森」(同所)で7日、第16回観桜句会があり、門下生が桜にちなんだ作品を楽しんだ。
9人が参加し、この日に向けてつくった20作から選句。思い思いに講評したり感想を話したりした。上位3句には、「散るさくら森のみどりに吸ひ込まる」(光吉高子さん)「面影や春幾歳を師の遠く」(光吉弘子さん)「さくら咲く句碑の森へと幾曲り」(赤堀智子さん)が選ばれた。
定久京子さん(76)=同町塚谷=は「気持ちのいい気候の中、門下生の皆で集まり、表現豊かな句に出合うことができて良かった」と話していた。
宇佐見氏(1914〜2006)は小中学校で教べんをとり、退職後は町文化教会長や作州俳人協会長などを歴任した。句碑の森は宇佐見氏が主宰した俳誌『サルビア』の150号発行を記念して94年から整備。現在ヤマザクラの周りに25基が並んでいる。
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句碑の森で俳句を楽しむ参加者
鏡野町 「句碑の森」で観桜句会開催
- 2021年4月8日
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